【What's New!】週刊読書人2024年1月19日号
【特集】
対談=石川義正×郷原佳以
<存在の肯定、生死への想像力>
石川義正著『存在論的中絶』(月曜社)刊行を機に
■特別展「左川ちか 黒衣の明星」(北海道立文学館)開催記念
対談=文月悠光×北山あさひ、寄稿=川村湊(8)
【今週の読物】
◇連載=「『ファウスト』の絵画空間」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉西加奈子著『ふくわらい』(小林花帆)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=戯史 平成紀〈一月〉(安倍夜郎)(7)
【今週の書評】
〈3面〉
▽ピーター・フレイズ著『四つの未来』(沖 公祐)
▽亀井大輔・長坂真澄編著『デリダのハイデガー講義を読む』(檜垣立哉)
▽伊藤憲二著『励起 上・下』(早川尚男)
〈4面〉
▽木村光一著『格闘家 アントニオ猪木』(藪耕太郎)
▽松浦寛著『特攻隊員だった父の遺したもの』 (那波泰輔)
▽小川忠著『変容するインドネシア』(森永康平)
〈5面〉
▽山本貴光著『文学のエコロジー』(川村のどか)
▽ブレイディみかこ著『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』(大塚真祐子)
▽慶應義塾大学『久保田万太郎と現代』編集委員会編『久保田万太郎と現代』(岡本勝人)
〈6面〉
▽春日武彦著『恐怖の正体』(構 大樹)
▽春日太一著『鬼の筆』(千街晶之)
▽後藤嘉也著『世界を気遣うハイデガー』(白石純太郎)
巻頭特集は
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対談=石川義正×郷原佳以
<存在の肯定、生死への想像力>
石川義正著『存在論的中絶』(月曜社)刊行を機に
【本紙イントロより】
文芸評論家の石川義正氏が『存在論的中絶』(月曜社)を上梓した。優生思想によってかたち作られているとさえ言える社会、優生主義を根底に置く哲学・思想を、あらゆる議論、テクストと格闘することで革命し、脱構築する刺激的な本である。刊行を機にフランス文学研究者の郷原佳以氏と対談いただいた。(編集部)
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「現実的な問題でありつつ、宇宙規模の問いでもあり、そこで見い出される存在の肯定や生死への想像力は、ある意味では文学にも見出される。様々なテクストを縫って理論を編み上げることで、壮大な存在論が生み出された。衝撃的な一冊でした。」
また、本書で提示された主題を指して「哲学の根幹に位置するべき重要な主題」と述べますので、今、本書が世に送り出された意味はとても大きいでしょう。
対して石川義正さんが本書を書いたきっかけを「自己認識も含めた根源的な存在の問題として、「中絶」という問いを立てられないか」と語ります。
アリストテレス、ヘーゲル、カント、スピノザなどの思想、哲学議論をダーウィンの「性選択」へとつなげる大胆なアプローチをとった本書をめぐるふたりの議論もまた白熱し、非常に読み応えのある内容になっています。対談の中盤以降には小泉義之さんや絓秀実さんへの言及もあり、現代的な批評の側面も有しています。ぜひご一読ください。
[2024年1月19日号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3523-01_19_pdf
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【「読書人隣り」イベント情報】
イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとなどにぜひ遊びにいらしてください。
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★毎月第2土曜日開催
バタイユ入門講義(第4回)
テーマ:『エロティシズム』第一部第一~六章
【講師】
仲正昌樹
日 時:2月10日(土)18時~
いま、再注目のバタイユを、全体を俯瞰しつつ、丁寧に読解。最もまとまった形で表現されているテクストを通じて、その核心に迫る。
文学、芸術、哲学、経済人類学にわたる広範な批評活動を通して、フランス現代思想に強い影響を与え、日本でも栗本慎一郎等が主要な参照項にしていたことが知られているものの、バリエーションに富む独特の叙述スタイルのゆえに、その全体像があまり伝わっていない、バタイユの思想を、彼の思想が最もまとまった形で表現されている『呪われた部分・全般経済学試論』と『エロティシズム』を精読する。キリスト教神学、ヘーゲル、ニーチェと、レヴィ=ストロース、ドゥルーズ等を繋ぐバタイユの位置を明らかにすることを試みる。『内的体験』や『有罪者』『非―知』などのよく知られたテクストでの議論も可能な限り視野に入れながら解説していく。
【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20240210
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20240210_online
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■『アンソロジスト』から生まれた文章講座 2024年上期(全5回)
講 師:太田靖久(作家)、大槻慎二(『アンソロジスト』編集長)
日 程:2024年1月28日、2月11日、2月25日、3月10日、3月24日(隔週日曜)
雑誌『アンソロジスト』の編集長・大槻慎二と、作家・太田靖久が「アンソロジーの編み方」と「小説の書き方」をイチから教えます!
全五回の講座で、短篇小説(エッセイも可)を1篇書き上げ、文豪たちの作品と共に〝あなたの作品〟が収録された、世界で1冊のアンソロジーを作りましょう。
★全5回の講座の終わりに、〝あなたの作品〟が活字化されたリフィル(20冊×330円=6600円相当)と、あなたが編んだアンソロジー1冊(既刊リフィル5冊×330円+ブックジャケット1980円=3630円)をお持ち帰りいただけます。
★さらに優秀作品1作を『アンソロジスト』へ掲載!!
【参加申し込みURL】https://jinnet.dokushojin.com/products/writing_seminar2024_01
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【ご案内】
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