【What's New!】週刊読書人2024年2月2日号

【特集】
追悼・篠山紀信(中森明夫氏に聞く)
<時代を駆け抜けた写真家>

海渡雄一氏に聞く(聞き手=佐藤嘉幸)
<東電刑事裁判高裁判決は次の原発事故を準備する危険な判決だ>
(8)
※記事閲覧可・WEB限定公開部分含む

【今週の読物】
◇新連載=百人一瞬 Crossover Moments In my life①・三宅一生(小林康夫)(7)
◇連載=「『ファウスト』の絵画空間」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉恩田陸著『夜のピクニック』(高野優希)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=American Picture Book Review(堂本かおる)(7)


【今週の書評】
〈3面〉
▽デヴィッド・ハーヴェイ著『反資本主義』(橋本 努)
▽野村真理著『ウィーン ユダヤ人が消えた街』(永岑三千輝)
▽フリップ・ラクー=ラバルト/ジャン=リュック・ナンシー著『文学的絶対』(八幡さくら)

〈4面〉
▽陣野俊史著『ジダン研究』(堤 康徳)
▽ヴェーラ・ポリトコフスカヤ/サーラ・ジュディチェ著『母、アンナ』(小泉 悠)
▽北村滋著『外事警察秘録』(志田淳二郎)

〈5面〉
▽モアメド・ムブガル・サール著『人類の深奥に秘められた記憶』(太田靖久)
▽石川美子著『山と言葉のあいだ』(松井 茂)
▽岡﨑乾二郎著『頭のうえを何かが』(中川素子)

〈6面〉
▽須永誠著『杜のオーケストラ』(木許裕介)
▽玉置太郎著『移民の子どもの隣に座る』(稲葉奈々子)
▽河崎靖著『ドイツ語のことわざ』(堀川敏寛)
▽工藤志昇著『利尻島から流れ流れて本屋になった』(宮地健太郎)

巻頭特集は

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追悼・篠山紀信(中森明夫氏に聞く)
<時代を駆け抜けた写真家>

【本紙イントロより】
 写真家の篠山紀信氏が一月四日亡くなった。八三歳だった。日本大学芸術学部在学中にプロとしてデビューし、日本写真批評家協会新人賞、講談社出版文化賞、芸術選奨文部科学大臣賞など、多数の賞を受賞した。『篠山紀信と28人のおんなたち』にはじまり、『オレレ・オララ』『スター106人』『シルクロード』『Santa Fe』『少女革命』など、数えきれないほどの写真集を世に送りだし、半世紀以上にわたって、常に第一線で活躍してきた。一九九〇年から二〇〇一年まで、『週刊SPA!』の巻頭グラビア頁〈ニュースな女たち〉で仕事を共にした、評論家・作家の中森明夫氏に、篠山氏の仕事と作品、人物についてお話をうかがった。(編集部)

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 2週続けて、追悼特集となりました。今回は年始に亡くなった篠山紀信さん。日本の写真家を一人挙げろと言われたら、誰しもがまっさきに思い浮かぶ、その風貌と、インパクトを残し続けた強烈な仕事の数々。前号のネグリ追悼特集では故人の思想を中心にお三方にお話しいただきましたが、今回は篠山さんの人物像全般を、長年苦楽を共にした中森明夫さんに徹底的にお話しいただきました。

 誰もが知っている写真家の、ほとんど誰も知らない部分。それを中森さんは克明に振り返っていきます。紙面にある6つのパート、そのどこを読んでも確実に発見がある。そして、いかに写真家として抜きん出ていたのかがよくわかると思います。

 最初のパートで、『作家の仕事場』『定本 作家の仕事場』についてのエピソードが紹介されます。

「野上彌生子から柳美里まで一三五人、生年順に収められている。すごいのは、ほぼすべての作家の書斎に行って、撮っているんですよ。おそら
く世界で一番作家の書斎を撮っている写真家だと思います。(中略)安部公房や大江健三郎、村上春樹まで、わりと珍しい、あまり仕事場の写真を撮らせない作家まで入っている。」

 作家のみならず様々な分野の写真を撮り続けた篠山さんについて「写真のクオリティが高いことは当然として、分量だけでも、日本の歴史上で一番撮っているんじゃないか。」とも言及します。

 超人的なバイタリティ、写真に対する情熱、人付き合いのエピソードなど、篠山紀信を知る上で重要な証言が数多く収録されています。中森さんは本紙以外にも多数のメディアで、篠山さんの追悼を寄稿していますので、それらと合わせて、ぜひお読みください。

[2024年2月2日号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3525-2024_02_02_pdf

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【「読書人隣り」イベント情報】
 イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとなどにぜひ遊びにいらしてください。
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★毎月第2土曜日開催

 

バタイユ入門講義(第4回)
テーマ:『エロティシズム』第一部第一~六章

【講師】
仲正昌樹
日 時:2月10日(土)18時~

いま、再注目のバタイユを、全体を俯瞰しつつ、丁寧に読解。最もまとまった形で表現されているテクストを通じて、その核心に迫る。

文学、芸術、哲学、経済人類学にわたる広範な批評活動を通して、フランス現代思想に強い影響を与え、日本でも栗本慎一郎等が主要な参照項にしていたことが知られているものの、バリエーションに富む独特の叙述スタイルのゆえに、その全体像があまり伝わっていない、バタイユの思想を、彼の思想が最もまとまった形で表現されている『呪われた部分・全般経済学試論』と『エロティシズム』を精読する。キリスト教神学、ヘーゲル、ニーチェと、レヴィ=ストロース、ドゥルーズ等を繋ぐバタイユの位置を明らかにすることを試みる。『内的体験』や『有罪者』『非―知』などのよく知られたテクストでの議論も可能な限り視野に入れながら解説していく。

【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20240210
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20240210_online

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【ご案内】
定期購読のお申し込みはPDF配信版《通年》がオススメ!
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