【What's New!】週刊読書人2024年2月23日号
【特集】
対談=前嶋和弘×渡瀬裕哉
<「分断」と「拮抗」の米国政治最前線>
2024年アメリカ大統領選をめぐって
■潮谷験インタビュー
『ミノタウロス現象』 刊行を機に(8)
【今週の読物】
◇連載=「生を記録するものとしてのカメラ」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉柴崎友香著『続きと始まり』(伊藤大遥)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife④・実川暢宏(小林康夫)(7)
【今週の書評】
〈3面〉
▽乾淑子著『着物になった〈戦争〉』(アルト・ヨアヒム)
▽川成洋著『スペイン内戦と人間群像』(太田直也)
〈4面〉
▽ジャック・デリダ著『思考すること、それはノンと言うことである』(森脇透青)
▽渡辺由利子著『ふたりの世界の重なるところ』(長島皓平)
▽伊藤之雄著『維新の政治と明治天皇』(宮間純一)
〈5面〉
▽稲垣直樹著『『レ・ミゼラブル』包括論』(藤林道夫)
▽ボニー・ガルマス著『化学の授業をはじめます。』 (九螺ささら)
▽スリーク/イ・ラン著『カッコの多い手紙』(竹田信弥)
〈6面〉
▽大島岳著『HIVとともに生きる』(西 真如)
▽北沢街子著『「うつ」のわたしの子育て』(安發明子)
▽栗原康著『超人ナイチンゲール』(田中ひかる)
巻頭特集は
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対談=前嶋和弘×渡瀬裕哉
<「分断」と「拮抗」の米国政治最前線>
2024年アメリカ大統領選をめぐって
【本紙イントロより】
今秋11月に行われるアメリカ大統領選を前に、続投を表明しているジョー・バイデン大統領(民主党)か、前大統領のドナルド・トランプ(共和党)のどちらが勝つか、様々な予想が展開されている。世界の動向を左右するリーダーを決める選挙を今度どう見ればよいか。上智大学教授でアメリカ学会会長の前嶋和弘氏と国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏にお話をうかがった。(編集部)
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世界のリーダーを決める選挙は、これまで以上に混沌としています。最高齢の現職、バイデン大統領の続投か、あるいは2016年から4年間、世界をかき回したトランプか(しかも現在77歳)。まだ、党大会が終わっていないので正式な候補ではありませんが、おそらくこの二人で争うことになる。果たしてこの先、世界はどうなるだろうか。そんな危惧は抱いている人は少なくないと思います。
対談をセッティングした2月上旬の時点では、2つの予備選挙に勝ったトランプが、その勢いそのままに、大統領選にも勝利するのではないかという報道も日本で流れました。では、実際のところどうか。対談にあたり、事前に二人に「トランプは勝つのか」という質問をしました。それに対する二人の答えが、本編第1パートの「大統領選の行方は」の内容です。
前嶋さんはこのようにおっしゃいます。
「今日(2月6日)の時点で投票が行われればトランプが勝ちます。しかし、実際の投票日は今日ではない。ですから、私はいつも今の段階での勝敗は五分五分だと言っています。」
渡瀬さんも同様な見立てをし、さらに何がトランプ陣営のネックになるかもお話いただきました。アメリカ通の二人でもまだどうなるか見当が立たない。だからこそ、今回の大統領選を見る上でどこに注目すればいいか。そういった話が以降で展開されます。
本編では次のような小見出しを立てました。
<大統領選の行方は/鍵を握る副大統領候補/共和党からトランプ党に/民主党支持者の変遷/景気と支持率の相関/就任1日目の政策は ※就任1日目は大統領令を指す/トランプの対中政策/米中摩擦の余波/今後、米国とどう付き合うか>
トランプが、バイデンが、という話の前に、現在の議会構成、今の両党の性格、どのような支持者に支えられているかという話も重要なポイントで、今回の対談からそういった部分もよくわかると思います。今回、7面の「編集室から」に、先日不出馬を表明したと報道されたジョー・マンチン上院議員(民主党)についての補足情報も入れたので、ぜひ最後までお楽しみください。
[2024年2月23日号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3528-2024_02_23_pdf
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【「読書人隣り」イベント情報】
イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとなどにぜひ遊びにいらしてください。
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★オンライン配信緊急決定!
トークイベント「挑発しつづける写真家・中平卓馬」
『プロヴォーク 中平卓馬をめぐる50年目の日記』刊行記念トークイベント
【登壇】
北井一夫(写真家)・柳本尚規(写真家・東京造形大学名誉教授)
日時:3月2日(金)14時~
中平卓馬と共に写真家となり、共に行動し、その姿を傍で見てきた一人である柳本尚規が、伝説になる前の、20代後半から30代前半の中平卓馬の姿を描く回想記となる『プロヴォーク 中平卓馬をめぐる50年目の日記』(読書人刊)。
「激動」と表現されることの多い1960年代後半から1970年代初頭。
総合雑誌『現代の眼』の編集者時代に東松照明、寺山修司らの連載を担当していた中平卓馬は、同時代に活躍する表現者たちの仕事に触発され「写真家になる」ことを決意する。
やがて中平は多木浩二、岡田隆彦、高梨豊とともに、写真同人誌『プロヴォーク』を1968年に創刊(2号目からは森山大道も参加)。
中平の作品発表の場は、『プロヴォーク』のほか、『現代の眼』『朝日ジャーナル』『アサヒグラフ』『デザイン』といった従来のカメラ雑誌とは異なる媒体を中心としていた。中平は言論の場とどのように関わり、どのように写真と向き合っていたのか。
また「アレ・ブレ・ボケ」と称され、当時の若者の心情と共振し話題となった一連の写真群について中平自身はどのように考えていたのか――。
本書の刊行を機に、中平と同時代に活動してきた写真家・北井一夫氏と著者のトークイベントを開催。
〝伝説〟となる前の等身大の中平卓馬とはどのような人物だったのか。
また、2月6日より東京国立近代美術館で開催中の中平没後初となり、20年ぶりとなる大回顧展「中平卓馬 火―氾濫」展についても言及する。
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20240302_online
【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20240302
※来場チケットの残席僅少。参加ご希望の方はお早めにお申し込みください!
★毎月第2土曜日開催
バタイユ入門講義(第5回)
テーマ:『エロティシズム』第一部第六~十三章
【講師】
仲正昌樹
日 時:3月9日(土)18時~
いま、再注目のバタイユを、全体を俯瞰しつつ、丁寧に読解。最もまとまった形で表現されているテクストを通じて、その核心に迫る。
文学、芸術、哲学、経済人類学にわたる広範な批評活動を通して、フランス現代思想に強い影響を与え、日本でも栗本慎一郎等が主要な参照項にしていたことが知られているものの、バリエーションに富む独特の叙述スタイルのゆえに、その全体像があまり伝わっていない、バタイユの思想を、彼の思想が最もまとまった形で表現されている『呪われた部分・全般経済学試論』と『エロティシズム』を精読する。キリスト教神学、ヘーゲル、ニーチェと、レヴィ=ストロース、ドゥルーズ等を繋ぐバタイユの位置を明らかにすることを試みる。『内的体験』や『有罪者』『非―知』などのよく知られたテクストでの議論も可能な限り視野に入れながら解説していく。
【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20240309
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20240309_online
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【ご案内】
読書人WEBは、2024年3月1日(金)にリニューアルいたします。
ホームページリニューアルに際し、さらなるコンテンツの充実に努めてまいります。
★新サイトの特徴
POINT①:『電子版』読書人が始まります
POINT②:イベント・セミナーアーカイブが見放題
POINT③:60年前の新聞も電子版として蘇ります
詳細は以下にて
https://jinnet.dokushojin.com/blogs/news/20240216_infomation