【What's New!】週刊読書人5月27日号

【特集】
対談=大澤真幸×吉見俊哉
<追悼=見田宗介、その先へ>

★1960年に見田宗介が読書人に寄稿した貴重な記事を発掘。以下で無料公開中です!
https://jinnet.dokushojin.com/blogs/reading/2022_0527_special

■上橋菜穂子『香君』インタビュー(7)(8)

【読物】
◇連載=「ネオレアリズモの運動」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉鷲田清一著『だれのための仕事』(今野正悦)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)


【書評】
〈3面〉
▽金山準著『プルードン』(森 元斎)
▽ラインハルト・メーリング著『カール・シュミット入門』(川合全弘)
▽鹿野祐嗣編著/廣瀬純・堀千晶・山﨑雅広著『ドゥルーズと革命の思想』(長原 豊)

〈4面〉
▽ルース・ベイダー・ギンズバーグ/アマンダ・L・タイラー著『ルース・ベイダー・ギンズバーグ』(君塚正臣)
▽石川直樹著『STREETS ARE MINE』(戸田昌子)
▽野村幻雪著/笠井賢一編『梅は匂ひよ 桜は花よ 人は心よ』(三浦裕子)

〈5面〉
▽中丸宣明著『物語を紡ぐ女たち』(栗原 悠)
▽沖田瑞穂著『すごい神話』(円満字二郎)
▽森達也著『千代田区一番一号のラビリンス』(土佐有明)

〈6面〉
▽土屋昌明編『異文化社会の理解と表象研究』(朝 浩之)
▽髙橋憲人著『環境が芸術になるとき』(アライ=ヒロユキ)
▽雨宮処凛著『生きのびるための「失敗」入門』(佐藤飛美)

 

巻頭特集は

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対談=大澤真幸×吉見俊哉

<追悼=見田宗介、その先へ>

【本紙イントロより】

 社会学者の見田宗介氏が、四月一日に八四歳で亡くなった。日本の社会学を作り、牽引した第一人者の仕事と人物について、見田ゼミ出身の社会学者・大澤真幸氏と吉見俊哉氏に語っていただいた。(編集部)

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 先週に続き追悼特集です。本号は社会学の巨人・見田宗介さん。本紙の読者にとってもいろいろな意味で馴染み深いと思います。見田さんご自身の著作に触れて、あるいは見田さんの思想を受け継いだ人たちの研究を通じた間接的な接触など。その意味では本紙でもおなじみの大澤真幸さんと吉見俊哉さんは見田さんの薫陶を深く受けているので、おふたりが登場した記事の中などで見田さんのお名前は随所に登場していました。

 おふたりの見田ゼミでの思い出は冒頭パートで語られています。応募殺到の人気ゼミ選抜のエピソード、次代の才能を発見する慧眼、その深淵な魅力……。大澤さんは見田さんと過ごした空間を「梁山泊」と評しています。

 以降は見田学問とはなんだったのか、が主な議論になります。だからまだ見田さんの著書を読んだことがない人にとっては入門的な内容になります。一節、その象徴的な発言を大澤さんがしていますので引用します。

「主著は概ね薄いですよね。体脂肪をゼロに近いところまで削ったらどうなるかというような、無駄のない文章です。見田先生の学問は理論的でありながら、詩のように言葉を削ぎ落していくところがある。そうした詩人的な直観を強く出しながら、アカデミックな理性の働きに結合した本が、『気流の鳴る音』だった。」

 本号を通して、日本社会学の源流、見田さんの思想を今一度振り返ってみてください。

https://jinnet.dokushojin.com/products/3441-2022_05_27_pdf

 声の書評チャンネル神網<ジンネット>読書人、527日配信回では本紙編集長の明石が紙面の冒頭部分朗読と、以前見田さんと仕事をしたときの思い出を振り返っています。こちらもぜひお聞きください。

https://voicy.jp/channel/1917/328876

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【関連バックナンバー】

20111111日号

対談=見田宗介・加藤典洋

『定本 見田宗介著作集』/『定本 真木悠介著作集』刊行開始

 

20121130日号

対談=見田宗介・大澤真幸対談

『現代社会学事典』の刊行と『定本 真木悠介著作集』刊行を機に

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 2011年と2012年、2年連続で見田さんが巻頭を飾りました。翻って、今から10年前のこの時期は見田さんにとってのマイルストーン的な立ち位置だとも言えるかもしれません。この機会に、過去の紙面から見田さんの生の声をぜひ堪能してください。

https://jinnet.dokushojin.com/products/2967-2012_11_30_pdf

https://jinnet.dokushojin.com/products/2914-2011_11_11_pdf

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