【What's New!】週刊読書人6月10日号
【特集】
対談=上野昻志・高澤秀次
<映画に寄りそい好きなように語る>
上野昻志著『黄昏映画館 わが日本映画誌』(国書刊行会)刊行を機に
【読物】
▽映画時評〈6月〉(伊藤洋司)(7)
▽村澤真保呂・杉村昌昭・増田靖彦・清家竜介編『フェリックス・ガタリと現代世界』を読む(本橋哲也)(8)
◇連載=「断絶が映画の原動力であった」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉エリカ・フランツ著『権威主義』(須磨千草)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)
【書評】
〈3面〉
▽ハンセン病市民学会教育部会編『ハンセン病問題から学び、伝える』(宇内一文)
▽宮台真司・野田智義著『経営リーダーのための社会システム論』(武田 徹)
▽伊藤潤一郎著『ジャン=リュック・ナンシーと不定の二人称』(松葉 類)
〈4面〉
▽高橋宏幸編『国を越えて アジアの芸術』(田村容子)
▽奥野武範取材・構成・文『編集とは何か。』(古賀史健)
▽竹内亮著『架僑』(前坂俊之)
〈5面〉
▽渡部直己著『子規的病牀批評序説』(杉田俊介)
▽古川日出男著『曼陀羅華X』(宮崎智之)
▽呉佩珍・白水紀子・山口守編『バナナの木殺し』/『プールサイド』(長瀬 海)
〈6面〉
▽岩井眞實著『近代博多興行史』(日置貴之)
▽今村規子著/虎屋文庫協力『史料でみる 和菓子とくらし』(西野智紀)
▽星野宏美著『メンデルスゾーンの宗教音楽』(林田直樹)
巻頭特集は
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対談=上野昻志・高澤秀次
<映画に寄りそい好きなように語る>
上野昻志著『黄昏映画館 わが日本映画誌』(国書刊行会)刊行を機に
【本紙イントロより】
国書刊行会から六月下旬に、評論家の上野昻志氏の『黄昏映画館 わが日本映画誌』が刊行される。鈴木清順、大島渚、吉田喜重から黒沢清、濱口竜介、横浜聡子にいたるまで、四〇数人の日本の映画監督・作家を論じる、上野氏の半世紀にわたる映画批評の仕事が凝縮された浩瀚な一冊である。刊行を機に、著者の上野氏と文芸評論家の高澤秀次氏に対談をしてもらった。(編集部)
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まもなく刊行される『黄昏映画館 わが日本映画誌』は四六変型判984頁、7700円です。この情報だけでも本の重厚さが伝わってくると思います。上野昻志さんが50年にわたり論じてきためくるめく日本映画の世界を考えれば、当然のスケール感ともいえるかもしれません。書店に並んだ際にはその存在感に圧倒されてください。
さて、上野さんと高澤秀次さんの対談内容は、というとズバリタイトルそのままです。溢れ出る映画談話、作品、監督、役者、はては撮影の裏側まで流れるようにふたりの会話がつづき、気がついたらあっという間に読み終えていた。軽妙な語り口でありながら、上野さん目線の日本映画史も存分に堪能できる、大変魅力的な対話が繰り広げられます。
作品論、あるいは吉田喜重さんとのエピソードは本編でお楽しみいただければと思います。本稿では上野さんが語った、ここ半世紀で映画を観るお客さん側の変化の部分を抜粋して紹介して締めくくります。
「一九五〇年代は、(中略)盛り場に行って、あちこちにあるポスターとか看板、映画館のウィンドウなどから、観る映画を選んでいた。七二年に月刊誌『ぴあ』が創刊され、(中略)時間も含めての選択が可能になってくる。さらに八〇年代後半、九〇年代になって、ビデオが広まってくると、映画館で観るよりもそっちが主になってくる。今は映画館には行きたくなくて、家で一人で観たいという学生もいるといいます。」
https://jinnet.dokushojin.com/products/3443-2022_06_10_pdf
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【関連バックナンバー】
2021年2月12日号
往復書簡 吉田喜重×舩橋淳
<世界を映す、プリズムの深層へ>
『まだ見ぬ映画言語に向けて』(作品社)刊行を機に
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最新号内で吉田喜重さんのエピソードが紙幅を割かれて紹介されているので、去年吉田喜重さんに登場いただいた号を紹介いたします。舩橋淳さんとの濃密な映画論を往復書簡形式で綴っていただきました。ぜひ併読ください。
https://jinnet.dokushojin.com/products/3377-2021_02_12_pdf
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【ご案内1】
『映画時評集成 2004-2016』
著者:伊藤洋司
四六判・526ページ
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<追悼・青山真治>号発売を機に、特別価格で販売中の本書ですが、好評につき引き続きセール価格での販売を継続します。ぜひこの機会にお買い求めください。
https://jinnet.dokushojin.com/products/book-9784924671317
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【ご案内2】
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