【What's New!】週刊読書人12月8日号

【特集】
齋藤元紀講義抄録
<ハイデガーは『存在と時間』への自己批判をいかにして展開したのか――『黒ノート』およびその周辺資料から>

対談=澤田直・小林成彬
『竹内芳郎 その思想と時代』(閏月社)刊行を機に(8)

【今週の読物】
▽論潮〈12月〉(森脇透青)(3)
▽文芸〈12月〉(山﨑修平)(5)
▽映画時評〈12月〉(伊藤洋司)(7)
▽編著者から読者へ=『クィアの民俗学』(辻本侑生)(7)
◇連載=「グリフィスの空間性」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉アンブローズ・ビアス著『筒井版 悪魔の辞典』(外塚唯)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)


【今週の書評】
〈3面〉
▽関口安義著『内村鑑三』(黒川知文)
▽中田潤著『ドイツ「緑の党」史』(井関正久)

〈4面〉
那須耕介著『法、政策、そして政治』/田中成明・足立幸男編著『政治における法と政策』(福原明雄)★記事無料公開
▽伊藤宣弘著『ケインズ』(片岡剛士)
▽湯澤規子著『焼き芋とドーナツ』(田中秀臣)

〈5面〉
▽鈴木健一著『日本近世文学史』(村尾誠一)
吉原真里著『不機嫌な英語たち』(吉良佳奈江)★記事無料公開

〈6面〉
▽吉田敏浩著『昭和史からの警鐘』(酒井 信)
▽尾形明子著『『女の世界』』(泉谷 瞬)
▽吉田寛著『デジタルゲーム研究』(渡辺範明)

巻頭特集は

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齋藤元紀講義抄録
<ハイデガーは『存在と時間』への自己批判をいかにして展開したのか――『黒ノート』およびその周辺資料から>

【本紙イントロより】
 11月17日、東京・神田神保町の〈読書人隣り〉で、ハイデガー研究者の齋藤元紀氏(高千穂大学教授)によるセミナー「ハイデガーは『存在と時間』への自己批判をいかにして展開したのか――『黒ノート』およびその周辺から」が開催された。この講義の模様を抄録する。(編集部)

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 本特集について、齋藤元紀さん(@eksistenz)がX(旧ツイッター)で次のように告知してくれました。

「12月8日号「週刊読書人」に拙ハイデガー講義(11月16日読書人隣り)の抄録が掲載されています。未邦訳の「黒ノート」や周辺資料を参照しつつ、『存在と時間』への自己批判の飽くなき歩みを6期に区分、その挫折の原因と新たなハイデガー像の究明に挑んでいます。ぜひご一読ください。」

ではどのように6つ(0期を含めると7つ)の時期に区分されているのか。本編で次のように紹介されています。「0期=現存在の形而上学(1927ー1930)」「1期=錯誤の所在究明の開始(1931ー1933)」「2期=錯誤との対決と出来事の思考(1936ー1938)」「3期=『存在と時間』 に潜む出来事への批判的思考の開始(1938ー1946)」「4期=『 存在と時間』 から「四方域」へ(1946ー1952)」「5期=「時間と存在」への反転(1953ー1962)」「6期=『存在と時間』へのさらなる自己批判へ(1963ー1970)」。これらをハイデガー自身の言葉を引用しつつ丹念に検証していきます。ハイデガーがそれぞれの時代に何を思考していたか。2時間にわたる講義の抄録ですが、本紙をお読みいただくだけでもかなりクリアに見えてくるようになると思います。

また、講義題にある周辺資料として、アーレントがハイデガーの80歳の誕生日に寄せた文章が冒頭に紹介されます。ハイデガー、『存在と時間』をどう理解すればいいのかがたっぷりと堪能できる内容です。ぜひご一読ください。

[2023年12月8日号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3518-2023_12_08_pdf

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【「読書人隣り」イベント情報】
 イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとなどにぜひ遊びにいらしてください。
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■『アンソロジスト』から生まれた文章講座 2024年上期(全5回) 

講 師:太田靖久(作家)、大槻慎二(『アンソロジスト』編集長)
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