【What's New!】週刊読書人10月27日号

【特集】

東浩紀インタビュー
<哲学をすることは何よりも楽しい>
『訂正可能性の哲学』(ゲンロン)刊行を機に

【今週の読物】
◇連載=「『О侯爵夫人』と『グレースと公爵』」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
連載=〈書評キャンパス〉三浦しをん著『舟を編む』(朱雅蘭)(5)★記事無料公開
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(8)


【今週の書評】
〈3面〉
▽東浩紀著『訂正可能性の哲学』(池田雄一)
▽平島奈津子著『〈効果的な〉精神科面接』(福本 修)
▽根川幸男著『移民船から世界をみる』(大熊智之)

〈4面〉
▽王中江著『自然と人』(石井 剛)
岩田規久男著『経済学の道しるべ』(飯田泰之)★記事無料公開
▽吉岡桂子著『鉄道と愛国』(松葉 隼)

〈5面〉
▽ミシェル・ウエルベック著『滅ぼす 上・下』(陣野俊史)
澤田直著『フェルナンド・ペソア伝』(柳原孝敦)★記事無料公開
▽正田昭著/川村湊編『サハラの水』(川崎 祐)

〈6面〉
ホンダ・アキノ著『二人の美術記者』(三木 学)★記事無料公開
岡崎琢磨著『鏡の国』(荒岸来穂)★記事無料公開
▽井上理津子著『葬送のお仕事』(奥山晶子)

〈7面〉
▽廣松渉・吉田宏哲著『新版 仏教と事的世界観』(髙橋順一)
▽ティフェーヌ・サモワイヨ著『評伝 ロラン・バルト』(吉田朋正)

※記事の無料公開は10月27日(金)の10時以降から順次行っていきます。

巻頭特集は

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東浩紀インタビュー
<哲学をすることは何よりも楽しい>
『訂正可能性の哲学』(ゲンロン)刊行を機に

【本紙イントロより】
 批評家・作家の東浩紀氏が、『訂正可能性の哲学』を上梓した。『観光客の哲学』で積み残された問題と、『一般意志2.0』で考察された一般意志の概念について再考を試みた一冊である。東浩紀氏にお話をうかがった。 (編集部)

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 今年の3月17日号ぶりに、再び東浩紀さんが巻頭を飾りました。前回は「ゲンロンカフェ」10周年を記念してのインタビューで、企業人・東浩紀としてお話いただきましたが、今回は新刊についてのインタビューなので、哲学者・東浩紀として大いに語っていただきました。

 テーマとなった『訂正可能性の哲学』については、今回のインタビュアーでもある編集長の明石が、神網<ジンネット>読書人で声のレビューをしていますので、本書がどんな内容かはこちらをお聞きいただくのが一番です。

<#188 哲学書の概念を変える読みやすさ!東浩紀が考察する「家族」の哲学>
https://voicy.jp/channel/1917/634399

 本書の成り立ち、今何を考え、それがどのように本にまとめられたのか。「いわゆる狭い意味でのアカデミシャンが書けない本を書くというのも目標でした。」と語る東さんによる、哲学・思想、社会的イシューまでも含めた知の横断を冒頭から存分にお楽しみいただけます。

 また、東さんは次のような発言もしています。

 「率直にいいますと、今回はいわゆる言論人や大学人に読んでもらわなくてもいいと思って書いています。(中略)ゲンロンを一〇年間やり、読者層を入れ替えてきたからです。(中略)三〇代から五〇代くらいの、社会の中で実業に携わっている、普通の生活者の人たちがぼくの本を読んでくれている。そうした人たちが読んで面白いと思う哲学書を書きたかった。」

 哲学者であり、企業人としても確たる地位を築いたからこそ語れる言葉だと思います。今の東さんを知る上で必読のインタビューとなっていますので、ぜひご一読ください!

[2023年10月27日号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3512-2023_10_27_pdf

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【「読書人隣り」イベント情報】
 イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとなどにぜひ遊びにいらしてください。
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★来週開催!

 

「〈公正〉な社会と〈私的〉なサークル〜インターネット時代に「公/私」の線引はいかに可能なのか」

『〈公正〉を乗りこなす』刊行記念トークイベント

【出演】
荒木優太・朱喜哲

日 時:11月2日(木)19時~

『〈公正〉を乗りこなす』をもとに、荒木氏の疑問から議論を深め、「公正」な社会とはどんな社会か、「正義」の実現とはどんな状態かを検討。「私的」サークルの困難とその必要性を歴史に依拠して論じた荒木氏の近著『サークル有害論』にも触れながら、「私的」な集団の可能性や「私的」と「公的」の線引はどのようになされるべきか、なども考えます。

【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20231102
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20231102_online

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★仲正昌樹新講座開講!

 

バタイユ入門講義(第1回)
テーマ:『呪われた部分・全般経済学試論・蕩尽』第一部・第二部

【講師】
仲正昌樹

日 時:11月11日(土)18時~

いま、再注目のバタイユを、全体を俯瞰しつつ、丁寧に読解。最もまとまった形で表現されているテクストを通じて、その核心に迫る。

文学、芸術、哲学、経済人類学にわたる広範な批評活動を通して、フランス現代思想に強い影響を与え、日本でも栗本慎一郎等が主要な参照項にしていたことが知られているものの、バリエーションに富む独特の叙述スタイルのゆえに、その全体像があまり伝わっていない、バタイユの思想を、彼の思想が最もまとまった形で表現されている『呪われた部分・全般経済学試論』と『エロティシズム』を精読する。キリスト教神学、ヘーゲル、ニーチェと、レヴィ=ストロース、ドゥルーズ等を繋ぐバタイユの位置を明らかにすることを試みる。『内的体験』や『有罪者』『非―知』などのよく知られたテクストでの議論も可能な限り視野に入れながら解説していく。

【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20231111
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20231111_online

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【ご案内】
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