【What's New!】週刊読書人10月14日号
【特集】
寄稿・加藤陽子
<"学の独立"を支える司法とは>
原朗編著『学問と裁判』(同時代社)を読む
■湯本香樹実インタビュー
『橋の上で』(河出書房新社)刊行を機に(8)
【読物】
▽追悼=佐野眞一(新井信)(2)
▽追悼=倉田喜弘(田中德一)(2)
▽映画時評〈10月〉(伊藤洋司)(7)
▽著者から読者へ=『エモい古語辞典』(堀越英美)(7)
◇連載=「何よりも映画を楽しむこと」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉いとうせいこう著『想像ラジオ』(馬渡千咲希)(5)★記事無料公開中
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)
【書評】
〈2面〉
▽パトリシア・ラヴェット著『カリグラフィーのすべて』 (中川素子)
〈3面〉
▽ユク・ホイ著『中国における技術への問い』(丸川哲史)
▽ヤン゠ヴェルナー・ミュラー著『民主主義のルールと精神』(安中 進)★記事無料公開中
▽澁谷知美・清田隆之編『どうして男はそうなんだろうか会議』(斎藤 光)
〈4面〉
▽ジョルジョ・アガンベン著『散文のイデア』(宮﨑裕助)★記事無料公開中
▽神山睦美著『戦争とは何か』(長濱一眞)
▽エミリー・ウィリンガム著『動物のペニスから学ぶ人生の教訓』(太田靖久)
〈5面〉
▽キム・スム著『さすらう地』(尾西康充)
▽川村湊著『架橋としての文学』(佐藤 泉)
▽キム・エラン著『ひこうき雲』(太田明日香)★記事無料公開中
〈6面〉
▽パメラ・トーラー著『ウィメン・ウォリアーズ』(佐伯(片倉)綾那)
▽久保(川合) 南海子著『「推し」の科学』(切通理作)★記事無料公開中
▽笹生心太著『「復興五輪」とはなんだったのか』(尾川翔大)
※記事の無料公開は10月14日(金)の9時以降から順次行っていきます。
巻頭特集は
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寄稿・加藤陽子
<"学の独立"を支える司法とは>
原朗編著『学問と裁判』(同時代社)を読む
【本紙イントロより】
学術研究の盗用・剽窃について、裁判所が学術的な観点で吟味した判断をするかが問われた裁判が今年八月に結審し、それを機に一冊の本が上梓された。訴訟の当事者であり剽窃の被害を訴えてきた原朗氏の手になる本書には、不正発覚の経緯と丹念に論理を積み上げた立証過程がつぶさに記述されている。研究倫理・ハラスメントなどをめぐる学問と司法の関係について、その問題点を剔出すべく、歴史学者の加藤陽子氏に本書を読んでいただいた。(編集部)
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巻頭で長めの書評を取り上げるのはだいぶ久しぶりです。加藤陽子さんに書き手を務めていただいたので、それだけでも価値のある一編です。
今回、『学問と裁判』という本の書評という形をとっていますが、これは本紙でたびたび特集する「大学問題」にも通じるテーマです。アカデミズムの世界における倫理観が、司法の現場で必ずしも通用するとは限らない。それに加えて、本来味方しなければならないアカデミズムの現場である学校が司法に阿り、ひとりの大学人の人生を狂わせた。
加藤さんは書評の冒頭で次のように綴っています。
「本書を将来の研究倫理を考えるための具体事例として受けとめていただきたい。」
編著者である原朗さんの身に何が起きたか、端的ではありますが記されていますので、ぜひご一読ください。
https://jinnet.dokushojin.com/products/3460-2022_10_14_pdf
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【近日開催イベント】
イベントスペース「読書人隣り」で10月に開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとにぜひ遊びにいらしてください。
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★連続トークイベント アナキズムのひろば vol.1(全5回)
第2回<フェミニズムとアナキズムが交差するところ>
日時:10月14日(金) 19時~ 登壇:石川優実(俳優、フェミニスト、アクティビスト)/中谷いずみ(二松学舎大学文学部教員。日本近現代文学・文化研究)
※来場チケット完売御礼。オンライン視聴チケットは引き続き販売中です。
https://jinnet.dokushojin.com/products/event-online-anarchism2-20221014
★田中秀臣×片岡剛士トークイベント「世界のインフレ、日本のゆくえ」
日時:10月27日(木) 19時~
※オンライン配信有り ※残席僅か
https://jinnet.dokushojin.com/products/event20221027
★連続トークイベント アナキズムのひろば vol.1(全5回)
第3回<女のための反骨の作法>
日時:10月28日(金) 19時~ 登壇:斎藤真理子(翻訳者)/姜信子(作家)
※オンライン配信有り
https://jinnet.dokushojin.com/products/event-anarchism3-20221028
★編集者のための組版講座(第3回)
日時:11月2日(水) 19時~21時 講師:大友哲郎(組版/校正/編集者)
※オンライン配信有り
https://jinnet.dokushojin.com/products/event-editor-seminar3-20221102
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【ご案内】
当オンライショップでは定期購読のパッケージも販売中です。新聞配達版《2ヶ月》《半年》《通年》とPDF配信版《通年》の4プランを用意しています。
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