【What's New!】週刊読書人4月21日号

【巻頭特集】
島田裕巳インタビュー
<世界の歴史は常に宗教が動かしてきた>
『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した』(読書人)刊行を機に

【読物】
▽映画時評〈4月〉(伊藤洋司)(7)
▽追悼=伊藤誠先生を偲ぶ(塚本恭章)(8)
◇連載=「映画批評と取捨選択」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
連載=〈書評キャンパス〉山本淳子著『古典モノ語り』(杉本あすか)★記事無料公開(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)
◇連載=戯史 平成紀〈四月〉(安倍夜郎)(7)


【書評】
〈3面〉
堀朋平著『わが友、シューベルト』(小田部胤久)★記事無料公開
▽ジョルジュ・ディディ=ユベルマン著『場所、それでもなお』(岡本源太)
▽真喜志瑶子著『古琉球の王宮儀礼とおもろさうし』(我部政男)

〈4面〉
▽R・R・マレット/J・G・フレイザー/W・ロバートソン・スミス/R・H・コドリントン著『マナ・タブー・供儀』(池田光穂)
真木由紹著『台湾および落語の!』(吉田真悟)★記事無料公開
▽スラヴェンカ・ドラクリッチ著『ポスト・ヨーロッパ』(河村 彩)

〈5面〉
目取真俊著『魂魄の道』(砂川秀樹)★記事無料公開
▽中井亜佐子著『日常の読書学』(中村邦生)
千葉一幹著『失格でもいいじゃないの』(円満字二郎)★記事無料公開

〈6面〉
▽横道誠編著『みんなの宗教2世問題』(辻隆太朗)
▽ダミオン・サールズ著『インクブロット』
 (小俣和一郎)
斎藤充功著『日本の脱獄王』(江連 崇)★記事無料公開

※記事の無料公開は4月21日(金)の10時以降から順次行っていきます。

巻頭特集は

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島田裕巳インタビュー
<世界の歴史は常に宗教が動かしてきた>
『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した』(読書人)刊行を機に

【本紙イントロより】
 宗教学者の島田裕巳氏が、四月一八日、『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した』を上梓した。ご自身の実際の体験を元に書き下ろされた一冊である。世界宗教史を俯瞰することで、世界史の流れを一気に学ぶことができる、入門講義録となっている。島田氏にお話を伺った。(編集部)
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 発売ほやほやの『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した――島田裕巳の世界宗教史入門講義』、タイトルが長いので「セカトウ」の愛称で末永く親しんでいただければと思います。これまで宗教入門書や各宗教を詳細に解説した本も多くあります。それらを世界史というフィールドで展開することで、点を線で結びつける。本書の意義はそこにあります。島田裕巳さんの著作で、タイトルも宗教史となっていますが、ジャンル区分は世界史です。

 弊社刊行の書籍の特集ですから手前味噌なところもありますが、著者と編集担当者のリアルなやりとりが垣間見えるので、ある意味新鮮です。インタビュー冒頭、書籍とインタビューの編集を担当した明石が、本書刊行の経緯を少し長く紹介します。どういった出版企画の案がどこから生まれたのか、著者にどのように依頼したか、その依頼に対するリアクションは・・・・・・。そして今回のインタビューで依頼を受けたときに島田さんがどのように考えていたかを語ります。一冊の本がどのように生まれるか、その起点の部分をまずはお楽しみください。

 では、宗教史を通して世界史を学ぶことがどうして受験に役立つか。例として今年の京大の入試問題を引用していますが、この設問を読めば一目瞭然です。

 「イベリア半島にはキリスト教世界とイスラーム世界の境域としての長い歴史がある。イベリア半島におけるイスラーム勢力の支配領域をアンダルスと呼ぶ。アンダルスの成立から消滅に至るまでのこの半島における諸国家の興亡と、それに伴う宗教的状況の変化および文化の移転について、300字以内で説明せよ」。

 この設問に対して、島田さんも思わず「結構難しいね(笑)。」とこぼします。100点満点中20点の設問なので、いかに宗教史を理解しておくことが重要かわかると思います。

 もちろん、受験を控えた学生さんに読んでいただきたい一冊ですが、大人の学び直しにも非常に役立つ一冊です。気になる方はぜひお手にとっていただきたいですし、まずは本インタビューで本書の読みどころをつかんでいただいてからリアル書店やオンライン書店でチェックしてください。

[2023年4月21日号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3486-2023_04_21_pdf

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<書店員も注目の一冊!>

『世界史が苦手な娘に宗教史を教えたら東大に合格した――島田裕巳の世界宗教史入門講義』
著者:島田裕巳

四六判・320ページ・2640円
ISBN13:978-4-924671-58-4
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島田裕巳氏の御息女は、父親の〈世界宗教史〉講義を受け、苦手な世界史を克服し、東大入試を突破し、東大現役入学を果たした。
島田氏の講義の神髄を凝縮した一冊。大人の学びなおしのための一冊としても役立つ、親子二世代にわたって学べる〈世界史〉入門講義。

★読書人オンラインショップでも販売中!
https://jinnet.dokushojin.com/products/book-9784924671577

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【近日開催イベント】
 イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとにぜひ遊びにいらしてください。
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★「連続講座「本気で、村上春樹を読んでみたい」精読者ための入門講座」

講師:仲正昌樹
日時:5月13日(土)18時~
村上春樹さん6年ぶりの新作長編『街とその不確かな壁』刊行目前!日本を代表する世界文学作家の現代思想や哲学の視点を考察し、ハルキ・ワールドの真の凄さを一緒に熟読吟味する徹底読解講座。

第4回のテーマは『海辺のカフカ』(新潮文庫)
【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20230513
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20230513_online

※配信は講座開催から1週間後までアーカイブ視聴可能

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