【What's New!】週刊読書人9月30日号

【特集】
対談=高野秀行×広瀬友紀
<言語の/で未知を切り拓く>
『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)刊行を機に

■アメリカ文学・研究書特集(6)(7)


【読物】
◇連載=「映画を変えたゴダール」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
連載=〈書評キャンパス〉荒井裕樹著『凜として灯る』(初芝里帆)(5)★記事無料公開中
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)
◇連載=春樹さんのTシャツ③(宮田昭宏)(7)

【書評】
〈2面〉
▽武田晴人著『事件から読みとく日本企業史』 (熊倉修一)
▽新古代史の会編『人物で学ぶ日本古代史1』 (木本好信)
▽ハルトムート・ローザ著『加速する社会』(梅村麦生)★記事無料公開中

〈3面〉
▽アントナン・アルトー著『ロデーズからの手紙』(塚原 史)★記事無料公開中
▽村石保著『昭和、記憶の端っこで』(関野吉晴)
▽南木義隆著『蝶と帝国』(大矢博子)★記事無料公開中

〈4面〉
▽C・サラ・ソー著『慰安婦問題論』(熊谷奈緒子)
▽アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ著『初めて書籍を作った男』(森 貴志)★記事無料公開中
▽大門正克・長谷川貴彦編著『「生きること」の問い方』(久野 洋)

〈5面〉
▽ル・クレジオ著『ル・クレジオ、文学と書物への愛を語る』(塚本昌則)★記事無料公開中
▽斧原孝守著『猿蟹合戦の源流、桃太郎の真実』(石井正己)
▽イリナ・グリゴレ著『優しい地獄』(管啓次郎)

※記事の無料公開は9月30日(金)の9時以降から順次行っていきます。

巻頭特集は

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対談=高野秀行×広瀬友紀
<言語の/で未知を切り拓く>
『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)刊行を機に

【本紙イントロより】

 ノンフィクション作家の高野秀行氏が『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)を刊行した。これまで辺境の地での高野氏の探検の数々に、胸を沸き立たせ笑みをこぼしてきた読者の前に、今回は「言語」の謎が切り拓かれる。インド、アフリカ、ヨーロッパ・南米、東南アジア、中国・ワ州で、次々に違う言語が現れ、破格な学習法と、言語に関する緻密な分析が繰り広げられていく。本書について、『子どもに学ぶ言葉の認知科学』(ちくま新書) などの著書をもつ、言語学者の広瀬友紀氏との対談をお願いした。(編集部)

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 他言語を習得するためには血のにじむような勉強を重ねて……という一般論が覆される思いの対談です。もちろん、高野秀行さんが何も勉強も努力もせずに、異郷の地に飛び込んで、ということではありませんし、また、その辺境地でしか通用しないような超マイナーな言語の習得法を理解したところで、というご意見もあるかもしれません。しかし、その勉強法の裏には広瀬友紀さんが解説するような言語を学ぶ上でのツボを、高野さんは本能的におさえて学習していたということが解き明かされるので、改めて語学を学ぼうと思っている人にとっても、どういったことを意識すればいいのか、大変参考になると思います。

 そして、多言語を操ることを日本の人は殊更すごいことのように捉えますが、実はそうでもない、という目からウロコの話を高野さんがします。

 「国境あたりに住んでいる人たちは、中国語、タイ語、ビルマ語、民族語など、四〜五つできる人がざらにいます。レベルは一様ではなく、(中略)決して語学を究めようとか、マスターしようとか思っていないんです。」

 言語を学ぶ上で、心が軽くなると同時に勇気づけられる発言です。ぜひ、構えずに気楽な気分で本対談を楽しんでいただければ幸いです。

https://jinnet.dokushojin.com/products/3458-2022_09_30_pdf
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【10月開催イベント】
イベントスペース「読書人隣り」で10月に開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとにぜひ遊びにいらしてください。
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★編集者のための組版講座(第2回)
日時:10月5日(水) 19時~21時 講師:朝浩之(元・東方書店編集者)
※来場チケット残りわずか
https://jinnet.dokushojin.com/products/event-editor-seminar2-20221005

★現代リベラリズム入門講義(第3回)
テーマ:サンデル『リベラリズムと正義の限界』を読む3
日時:10月8日(土) 18時~ 講師:仲正昌樹
https://jinnet.dokushojin.com/products/event20221008

★連続トークイベント アナキズムのひろば vol.1(全5回) 
第2回<フェミニズムとアナキズムが交差するところ>
日時:10月14日(金) 19時~ 登壇:石川優実(俳優、フェミニスト、アクティビスト)/中谷いずみ(二松学舎大学文学部教員。日本近現代文学・文化研究)
※オンライン配信有り
https://jinnet.dokushojin.com/products/event-anarchism2-20221014

★田中秀臣×片岡剛士トークイベント「世界のインフレ、日本のゆくえ」
日時:10月27日(木) 19時~ 
※オンライン配信有り
https://jinnet.dokushojin.com/products/event20221027

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【ご案内】
定期購読料金価格改定のご案内
このたび、5月に実施した本紙価格改定に伴い、これまで据え置き価格で販売していた定期購読料金を10月1日より、下記のとおり改定いたします。ご購読中のお客様におかれましては、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
<紙版>
年間購読:16,000円 →→ 17,600円
半年購読: 8,600円 →→  9,460円
2ヶ月購読:3,630円 →→ 4,000円

<PDF版>
年間購読:15,000円 →→ 16,500円

★9月30日(金)までに、新規・継続購読をお申し込みいただければ現行価格でご案内できますので、お早めのお申し込みがお得です。
https://jinnet.dokushojin.com/collections/%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E8%B3%BC%E8%AA%AD-%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E8%B2%A9%E5%A3%B2