【What's New!】週刊読書人2月17日号

【巻頭特集】
中森明夫インタビュー
<〈寺山修司〉を超えて>
寺山修司没後四〇年、『TRY48』(新潮社)刊行を機に

対談=伊藤貴雄×磯前大地
『シュリーマンと八王子』(第三文明社)刊行を機に(8)


【読物】
◇連載=「ルノワールの映画のオープニング」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
連載=〈書評キャンパス〉宇佐見りん著『くるまの娘』(稲葉夏花)(5)★記事無料公開
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)
◇連載=戯史 平成紀〈二月〉(安倍夜郎)(7)


【書評】
〈3面〉
デヴィッド・グレーバー著『価値論』(古賀 暹)★記事無料公開
▽姜尚中監修『アジア人物史』(丸川哲史)
▽茂木明子編著『柳田國男のペン』(石井正己)

〈4面〉
▽モーリス・クランストン著『ジョン・ロック伝』(柘植尚則)
▽檜垣立哉著『日本近代思想論』(岩崎 稔)
▽黒沼ユリ子著『黒沼ユリ子の「おんじゅく日記」』(伊高浩昭)

〈5面〉
多和田葉子著『太陽諸島』(千葉一幹)★記事無料公開
▽岡﨑乾二郎著『絵画の素』(中川素子)
高野和明著『踏切の幽霊』(鴻池留衣)★記事無料公開

〈6面〉
▽杉浦郁子・前川直哉著『「地方」と性的マイノリティ』(辻本侑生)
矢野利裕著『学校するからだ』(土佐有明)★記事無料公開
野間秀樹著『K―POP原論』(カツテイク)★記事無料公開

※記事の無料公開は2月17日(金)の10時以降から順次行っていきます。

巻頭特集は

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中森明夫インタビュー
<〈寺山修司〉を超えて>
寺山修司没後四〇年、『TRY48』(新潮社)刊行を機に

【本紙イントロより】
 今年は、歌人・劇作家の寺山修司が亡くなってから四〇年にあたる。幅広いジャンルで活躍し、膨大な作品を遺した、その寺山へのオマージュとなる小説『TRY48』(新潮社)を、作家・評論家の中森明夫氏が上梓した。「もしも寺山修司が生きていたら」という発想をベースにして、寺山がアイドルグループをプロデュースするという奇想天外なストーリーの純文学作品である。刊行を機に、中森氏にお話を伺った。(編集部)
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 「寺山がアイドルグループをプロデュースする」。中森明夫さんの新刊を心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。当の中森さんはインタビュー冒頭で、「今までで一番やりたいことがやれた、持てるものを全部出し切った、これこそが小説なんだという手応えがありました。」と力強く語っていますので、否が応でも期待が高まります。

 また、中森さんが寺山修司という天才を書いた理由を次のように語っています。

「僕自身が寺山修司という人が大好きで、こんな面白い人がいたということを、寺山を知らない若い人たちに伝えたかった。それも小説を書く動機のひとつとしてありました。寺山修司論は数多ありますが、僕が伝えるのであれば、寺山のここを見て欲しいと思ったところを、小説の形にして書いたということです。」

 今週は記事の内容を神網<ジンネット>読書人で編集長の明石が解説しました。なお、本インタビューも明石が担当していますので読みどころ解説と一緒に、中森さんとの軽妙な掛け合いを本紙でお楽しみください。

【解説】【解説】中森明夫インタビュー<〈寺山修司〉を超えて>
https://r.voicy.jp/abmwP03b9GA

[2023年2月17日号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3477-2023_02_17_pdf

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【近刊情報】
<4月6日発売>
『ジャック・デリダ 「差延」を読む』
著者:森脇透青/西山雄二/宮﨑裕助/ダリン・テネフ/小川歩人

新書判・224ページ・1320円
ISBN13:978-4-924671-57-7
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「ジャック・デリダのすべてが『差延』に集約されるのではなく、デリダのすべてが『差延』から出てくるのだと主張しておかなければならない」(ジャン=リュック・ナンシー)。

ジャック・デリダが、若干38歳の時に発表した「差延」は、当時のフランス哲学の錚々たる研究者(権威)の前で発表された。デリダが、何を語ろうとしたのかは、未だ多くの謎を残す。この「差延」論文を精緻に読み、詳細な解説・講演を行ったのが、若手デリダ研究者(京都大学大学院博士課程)の森脇透青である。また、森脇の講演に対して、宮﨑、テネフ、西山、小川といったデリダ研究者が丁寧に応える。7時間を超えるシンポジウムの全記録に、森脇をはじめとして発言者が大幅に加筆。
当時、フランス哲学会の重鎮たちが、新進気鋭の哲学者デリダの発表に、どう反応したのか。日本語未邦訳の発言も多数紹介。
本書は、最新のデリダ研究への誘いの書となる。最もわかりやすいデリダ入門であり、初学者が紐解ける〈哲学入門の書〉である。

★読書人オンラインショップで予約受付中
https://jinnet.dokushojin.com/products/book-9784924671577
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【近日開催イベント】
 イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとにぜひ遊びにいらしてください。
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★「連続講座「本気で、村上春樹を読んでみたい」精読者ための入門講座」
講師:仲正昌樹
日時:3月11日(土)18時~
日本を代表する世界文学作家の意外にも、語られることが少なかった現代思想や哲学の視点とは? 逆に、思想・哲学にも世界的に影響を与えている、その世界観とは? ハルキ・ワールドの真の凄さを一緒に熟読吟味する徹底読解講座。
第2回のテーマは『ダンス・ダンス・ダンス』(講談社文庫)
【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20230311
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20230311_online

※配信は講座開催から1週間後までアーカイブ視聴可能
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