【What's New!】週刊読書人3月10日号

対談=岩田規久男×柿野真吾

【巻頭特集】
対談=岩田規久男×柿埜真吾
<中央銀行は誰のものか>
日銀新執行部発足を控えて

【巻末特集】
■追悼=ジャン=マリー・ストローブ監督
堀潤之/レナート・ベルタ


【読物】
論潮〈3月〉(森脇透青)(3)★記事無料公開
文芸〈3月〉(山﨑修平)(5)★記事無料公開
▽映画時評〈3月〉(伊藤洋司)(7)
◇連載=「映画とは何かを定義づけた作品」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
連載=〈書評キャンパス〉五木寛之著『林住期』(森本拓輝)(5)★記事無料公開
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)


【書評】
〈3面〉
海野聡著『再生する延暦寺の建築』(衣川 仁)★記事無料公開
▽大脇雅子著『武力によらない平和を生きる』(斎藤日出治)

〈4面〉
▽石崎晴己著『エマニュエル・トッドの冒険』(長谷川 一)
熊野純彦著『サルトル』(小林成彬)★記事無料公開
▽津上英輔著『美学の練習』(斉藤基史)

〈5面〉
▽浅田次郎・角野栄子・金原瑞人・さくまゆみこ・沼野充義編『小学館世界J文学館』(谷崎由依)
▽劉慈欣/ワリス・ノカン/李娟他著『華語文学の新しい風』(田中雄大)

〈6面〉
武田惇志・伊藤亜衣著『ある行旅死亡人の物語』(中森弘樹)★記事無料公開
アーシュラ・K・ル=グウィン著『私と言葉たち』(川村のどか)★記事無料公開
▽石原孝哉・市川仁・宇野毅編著『食文化からイギリスを知るための55章』(石井美樹子)

※記事の無料公開は3月10日(金)の10時以降から順次行っていきます。

巻頭特集は

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対談=岩田規久男×柿埜真吾
<中央銀行は誰のものか>
日銀新執行部発足を控えて

【本紙イントロより】
 2013年3月から10年間続いた、黒田東彦総裁を中心とする日本銀行の執行部体制が間もなくその役割を終える。新総裁候補に、元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏の名前が挙がり、国内外が今後の日銀の動向に注目している。
 植田氏とはいかなる人物なのか。あるいは、中央銀行が行う金融政策の意味とは。黒田総裁の元、2013年から5年間日銀副総裁を務めた経済学者の岩田規久男氏と、経済学者の柿埜真吾氏、昨年弊社から刊行した『自由な社会をつくる経済学』の著者の二人に、今後の日銀の金融政策の展望などをうかがった。(編集部)
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 日銀新総裁のニュースが活発になったのは2月10日に経済学者の植田和男さんの名前が挙がってからです。そこから、今回の人事の裏側をめぐる憶測、植田さんとはいかなる人物なのか、4月以降の経済政策はどうなるのかといった具合に、経済専門番組からワイドショーに至るまで広く報じられました。

 今回登場いただいた岩田規久男さんは、本対談の前日にNHK「日曜討論」に出演され、植田さんの就任によって今後の金融政策がどうなるか解説されました。番組ではお話しの時間も限られていたので、お話し足りなかった部分を弊紙の対談で補足していただいたような内容になっています。

 各メディアで今後の政策に対して、金融緩和は修正されるか、イールドカーブ・コントロール(YCC)は撤廃なのか、といった既存の金融政策からの変更の可能性を各識者がそれぞれの立場で解説されていますが、今回の対談ではそもそもの部分、現在の金融緩和政策の意味や、YCCとは、といった基本に立ち返った解説をしていただいた上で、今後の展望をお話いただきました。ですので、いささかテクニカルな内容になっています。

 また、対談中で紹介された植田さんの金融政策決定会合での「ただ、皆さんに説得されれば変わることは吝かではないと思う。」(金融政策決定会合議事録等〔2000年8月11日議事録〕68頁)という発言は、日銀のホームページで公開されています。
→→https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/record_2000/gjrk000811a.pdf
20年前の時点で、金融政策の当事者としてどのようなスタンスだったのか知る上でも参考になります。

 普段、経済論説に馴染みがないと読むのに少々時間がかかるかもしれません。ただ、紙媒体で黒田日銀から植田新執行部への転換についてここまで詳細に解説した記事は現時点で希少ですので、ご一読いただければ幸いです。

[2023年3月10日号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3480-2023_03_10_pdf

【関連書籍】
岩田規久男・柿野真吾著『自由な社会をつくる経済学』(読書人)
https://www.amazon.co.jp/dp/4924671568/

【関連バックナンバー】
週刊読書人2022年11月18日号
対談=田中秀臣・片岡剛士<いま必要な、金融と財政のポリシーミックス>
https://jinnet.dokushojin.com/products/3465-2022_11_18_pdf

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【近日開催イベント】
 イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとにぜひ遊びにいらしてください。
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★「連続講座「本気で、村上春樹を読んでみたい」精読者ための入門講座」
講師:仲正昌樹
日時:3月11日(土)18時~
村上春樹さん6年ぶりの新作長編『街とその不確かな壁』刊行目前!日本を代表する世界文学作家の現代思想や哲学の視点を考察し、ハルキ・ワールドの真の凄さを一緒に熟読吟味する徹底読解講座。
第2回のテーマは『ダンス・ダンス・ダンス』(講談社文庫)
【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20230311
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/seminar20230311_online

※配信は講座開催から1週間後までアーカイブ視聴可能

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【近刊情報】
<4月6日発売>
『ジャック・デリダ 「差延」を読む』
著者:森脇透青/西山雄二/宮﨑裕助/ダリン・テネフ/小川歩人

新書判・224ページ・1320円
ISBN13:978-4-924671-57-7
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「ジャック・デリダのすべてが『差延』に集約されるのではなく、デリダのすべてが『差延』から出てくるのだと主張しておかなければならない」(ジャン=リュック・ナンシー)。

★読書人オンラインショップで予約受付中
https://jinnet.dokushojin.com/products/book-9784924671577
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【ご案内】
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