【What's New！】週刊読書人9月15日号

【特集】
対談＝市田良彦×小泉義之
＜フーコーを今、徹底して厳密に読み直す＞
市田良彦『フーコーの〈哲学〉』（岩波書店）刊行を機に

■風景論、スペクタクル、日常性／非日常性
寄稿＝平沢剛（７）（８）

【今週の読物】
▽著者インタビュー＝伊吹亜門著『焔と雪　京都探偵物語』（６）
◇連載＝「映画芸術における「一回性」」（ジャン・ドゥーシェ氏に聞く）（聞き手＝久保宏樹）（５）
◇連載＝〈書評キャンパス〉スティーヴン・キング著『呪われた町　上・下』（村山竣哉）（５）★記事無料公開
◇連載＝日常の向こう側　ぼくの内側（横尾忠則）（７）
◇連載＝戯史 平成紀〈九月〉（安倍夜郎）（７）


【今週の書評】
〈３面〉
▽多谷千香子著『アラブの冬』（小林　周）★記事無料公開
▽モーリス・メルロ=ポンティ著『子どもの心理-社会学』（廣瀬浩司）
▽金井雄一著『中央銀行はお金を創造できるか』（熊倉修一）

〈４面〉
▽中島弘象著『フィリピンパブ嬢の経済学』（井上　睦）
▽山口昌子著『パリ日記　Ⅴ』（大嶋えり子）
▽二階堂尚著『欲望という名の音楽』（小島雅史）★記事無料公開

〈５面〉
▽宇田川悟著『パリの空の下ジャズは流れる』（小沼純一）★記事無料公開
▽東直子著『ひとっこひとり』（北條一浩）
▽堀越孝一著『『閑吟集』を読む　上・下』（宗近真一郎）

〈６面〉
▽細馬宏通著『フキダシ論』（竹内美帆）
▽千街晶之著『ミステリ映像の最前線』（秦美香子）★記事無料公開

※記事の無料公開は9月15日（金）の10時以降から順次行っていきます。

巻頭特集は

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対談＝市田良彦×小泉義之
＜フーコーを今、徹底して厳密に読み直す＞
市田良彦『フーコーの〈哲学〉』（岩波書店）刊行を機に

【本紙イントロより】

　神戸大学名誉教授の市田良彦氏が『フーコーの〈哲学〉　真理の政治史へ』（岩波書店）を上梓した。ミシェル・フーコーにとって、「哲学」とは何だったのか。刊行を機に、立命館大学特任教授の小泉義之氏と対談をお願いした。（編集部）
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　本対談のタイトルは第１ブロックの市田良彦さんの発言から取られています。それに続く発言に「今までの自分の経験も含め、すべてを棚上げにして、真っさらな目でフーコーにもう一度向き合い直してみる。」とおっしゃっていて、本書に対する決意表明であり、その背景に「フーコー読解に対する危機感」があったと語っています。

　では、市田さんの抱いている危機感とは何か。それは若い研究者による「フーコーの『拾い読み／つまみ食い』」、あるいは「日本人・フランス人にかかわらず、昔の歴史的文脈を知らな過ぎる」と、自身の発言を「老害的な言い方」と自虐しつつ、非常に厳しいコメントをされています。この市田さんの発言に小泉義之さんもドゥルーズ研究の立場から同調し、フランス現代思想を取り扱う上での世代間ギャップのようなものが垣間見えます。

　そのような問題意識に立脚した本書はどのような内容なのか。第２ブロックで市田さんは次のようにお話されています。

　「『知の考古学』から出発して、螺旋状に進行するようにしている。そこから出発して、前後に行きつ戻りつして全体像に迫る。イメージとしては、推理小説がありました。ただし犯人のいない推理小説です」

　フーコーの全体像をめぐる探究の一端は本対談でも味わうことができます。ぜひおふたりの対話をじっくりお楽しみください。

［2023年9月15日号販売ページ］
https://jinnet.dokushojin.com/products/3505-2023_09_15_pdf

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【オンライン配信イベントご案内】

■伊藤野枝・大杉栄没後100年記念シンポジウム

2023年９月24日（日）　13時～オンライン配信開始
★ライブ配信後～10月8日（日）迄アーカイブ視聴可能

参加費：1800円

＊当日のスケジュールは変更の可能性があります。詳細情報はTwitter、Facebook、ブログでチェックしてください。 

【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/20230924_noe_sakae_online

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