【What's New!】週刊読書人9月29日号

【特集】
松里公孝インタビュー
<ウクライナ、知ることが本当の応援>
『ウクライナ動乱 ソ連解体から露ウ戦争まで』(筑摩書房)刊行を機に

■追悼=鈴木一誌
寄稿=増田玲・前田年昭・大竹左紀斗・郡淳一郎
(7・8)

【今週の読物】
◇連載=「理論と映画芸術」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
連載=〈書評キャンパス〉森見登美彦著『夜は短し歩けよ乙女』(坂井春香)(5)★記事無料公開
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)


【今週の書評】
〈3面〉
▽佐々木政文著『近代日本の思想変動と浄土真宗』(石原 和)
エドガール・モラン著『戦争から戦争へ』(澤田 直)★記事無料公開
▽ブリュノ・ラトゥール著『パストゥールあるいは微生物の戦争と平和、ならびに「非還元」』(飯盛元章)

〈4面〉
ウェンディ・マツムラ著『生きた労働への闘い』(崎濱紗奈)★記事無料公開
▽保坂三四郎著『諜報国家ロシア』(兼原信克)
▽森山至貴・能町みね子著『慣れろ、おちょくれ、踏み外せ』(遠藤まめた)

〈5面〉
宮内悠介著『ラウリ・クースクを探して』 (八木寧子)★記事無料公開
▽藤岡陽子著『リラの花咲くけものみち』(上原尚子)
▽木内昇著『かたばみ』(九螺ささら)

〈6面〉
▽酒井聡平著『硫黄島上陸』(加藤聖文)
▽小野寺龍太著『ある軍医の戦中戦後』(永田浩三)
サリー・クライン著『アフター・アガサ・クリスティー』(橋本輝幸)★記事無料公開

※記事の無料公開は9月29日(金)の10時以降から順次行っていきます。

巻頭特集は

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松里公孝インタビュー
<ウクライナ、知ることが本当の応援>
『ウクライナ動乱 ソ連解体から露ウ戦争まで』(筑摩書房)刊行を機に

【本紙イントロより】
 露ウ戦争は現在も継続中だが、ウクライナについてソ連解体からの流れを詳密に描くことで、その現状と、いかに露ウ戦争が起こってきたのかを読み解く、『ウクライナ動乱 ソ連解体から露ウ戦争まで』(筑摩書房)が刊行された。著者で東京大学教授の松里公孝氏にお話を伺った。(編集部)

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 今回のインタビューがどういう内容か。「編集室から」(編集後記)をお読みいただくとインタビューの雰囲気が伝わってきます。

 「とにかく情報量が多い、しかもこれまで聞いたことのない詳密な情報ばかりである。(中略)本に載っていないたくさんのお話を聞かせていただいたのだが、残念ながらその多くは紙面の都合で割愛することとなった。本紙インタビューでは、本書の内容はほとんどカバーしていないので、ぜひ実際にお読みいただきたい。」

 では、松里公孝さんは現下の露ウ戦争をどのように認識しているのか。次の3点を挙げます。

 「①危機の起源はソ連末期にあるのではないか ②危機の根源は、米露、米中の地政学的対立ではなく、ソ連水準すら回復できない経済ではないか ③露ウ戦争を、カラバフ戦争等のソ連末期以来の分離紛争の文脈に位置づけられないか」

 特に③に関しては、直近で再開されたアゼルバイジャン・アルメニアの戦争にもダイレクトに繋がります。現在の中東欧をめぐる緊張を露ウ間だけに絞らず、地図を広げてみる必要性があることを再確認させられますし、①②は時計の針を巻き戻すことで、問題の本質をきちんと捉え、解決に向けた道筋を検証していくための重要さを示唆しています。

 本インタビューでは2014年のユーロマイダン革命に関しても、かなり掘り下げた言及があり、ここも時計の針を巻き戻しですが、現在の事象を分析する上でも大変参考になります。本インタビュー、そして本書をお読みいただくことがインタビューのタイトルにもつながりますので、ぜひお手に取りください。

[2023年9月29日号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3508-2023年2023_09_29_pdf

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【「読書人隣り」イベント情報】
 イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとなどにぜひ遊びにいらしてください。
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★来週木曜日開催!

 

■渡名喜庸哲『現代フランス哲学』を読む
『現代フランス哲学』(ちくま新書)刊行記念

【登壇者】
渡名喜庸哲・西山雄二・伊達聖伸

日 時:10月5日(木)19時~

9月に刊行された、渡名喜庸哲著『現代フランス哲学』の著者に加えて、西山雄二・伊達聖伸氏を迎えて、「現代フランス哲学」について縦横に語り合う。

【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20231005
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20231005_online

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★サイン会もあり!

 

■「戯曲絵本って何? 本/芝居/イラストをめぐるカラクリトーク」
『戯曲絵本 カラクリ匣』(小鳥遊書房)刊行記念トークショー

【登壇者】
林田こずえ(作家)
YOUCHAN(イラストレーター)
司会:高梨治(小鳥遊書房編集者)

日 時:10月17日(火)19時~(約1時間半予定)

このトークショーでは、
書籍化されたお芝居を「文字」で書いた林田こずえさんと、
その「文字」を「イラスト」でビジュアル化したYOUCHANさんをお招きして、
戯曲絵本とは何か、そして、
本/芝居/イラストをめぐって、それぞれの媒体の可能性などをそれぞれの立場から思う存分に語ってもらいたいと思います。
そして、当日は、朗読劇の実演もあるかもしれません?!

【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20231017
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20231017_online

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