【What's New!】週刊読書人12月2日号

【特集】
小林康夫講義/読書人カレッジ(愛知県立大学)
<君自身の読書のために>
「本の読み方―世界を読むための知の実践について」載録

■対談=仁平政人×原善
『〈転生〉する川端康成 Ⅰ』(文学通信)刊行
(8)

【読物】
論潮〈12月〉(中村葉子)(3)★記事無料公開
文芸〈12月〉(栗原 悠)(5)★記事無料公開
◇連載=「スピルバーグ映画唯一のスター」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
連載=〈書評キャンパス〉鯨井あめ著『きらめきを落としても』(池田紗良)(5)★記事無料公開
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)
◇連載=American Picture Book Review(堂本かおる)(7)

【書評】
〈3面〉
折原浩著『マックス・ヴェーバー研究総括』(野口雅弘)★記事無料公開
▽海棠進著『ヤクザと金融機関』(猫組長)

〈4面〉
朴來群著『韓国人権紀行』(姜 信子)★記事無料公開
▽藤原辰史著『歴史の屑拾い』(成田龍一)
▽市川浩著『ソ連核開発全史』(佐藤嘉幸)

〈5面〉
深澤晴美著『川端康成 新資料による探究』(平井裕香)★記事無料公開
▽飯田祐子・中谷いずみ・笹尾佳代編著『プロレタリア文学とジェンダー』(島村 輝)

〈6面〉
▽小野有五著『「新しいアイヌ学」のすすめ』(工藤正廣)
堀井智帆著『非行少年たちの神様』(大江將貴)★記事無料公開
▽レスリー・カーン著『フェミニスト・シティ』(周司あきら)

※記事の無料公開は11月25日(金)の9時以降から順次行っていきます。

巻頭特集は

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小林康夫講義/読書人カレッジ(愛知県立大学)
<君自身の読書のために>
「本の読み方―世界を読むための知の実践について」載録

【本紙イントロより】
 読書人では二〇二一年度、日本財団と共同し新たな事業「読書人カレッジ」を立ち上げた。大学生に本を読むこと、思考することの大切さを直接伝える読書講座を届けるという試みで、本年も本に深く関わる方々にお話をお願いしている。小説家・脚本家の長崎尚志氏、作家の温又柔氏、ジャーナリストの増田ユリヤ氏、文化人類学者の今福龍太氏、書評家の長瀬海氏、本紙編集長の明石健五にそれぞれ日々考え続ける、読むことと書くことについて語ってもらった。この後、作家の中島京子氏と、作家・アーティストの小林エリカ氏の講座が決まっている。その中で十一月二日に行った愛知県立大学での、哲学者の小林康夫氏の講座を載録する。(編集部)
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 本紙読者の方の中には小林康夫さんの講義を受講、聴講された方がいるかもしれません。今回の特集はそんな小林さんが学生に語りかける声がそのまま聞こえてきそうな、内容になっています。

 タイトルにある通り、学生に向けた読書のススメです。本紙読者の皆様的には学生の立場に立って小林さんの言葉に傾聴するよりも、むしろご自身が小林さんの立場になってこれから読書をしようとしている人たちに向かって、読書の楽しさ、読書体験がもたらす人生の奥深さを伝えるための言葉として参考にされてはどうでしょうか。

 「本というもののもつ意味が激しく変わりつつある時代に、なぜ本を読むのかを君たちに伝えたい。『それでもやっぱり本は大事だよ』と言いたい。私たちは今オンラインでつながっていて、リアルタイムだし、お互いの顔も見えています。でも本でしかかなわないつながり方がある。小さな本のなかに、ひとつの「世界」が込められているんです。」

 時代が変わっても本が持つ力、本を読む意味は変わることがない。激動の時代の中で自分にとっての読書とは何かを考えるひとつの指針になります。ぜひご一読ください。

https://jinnet.dokushojin.com/products/3467-2022_12_02_pdf

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【関連バックナンバー】
2022年2月4日号
宮台真司 読書人カレッジ講座抄録
<権威/市場主義化する世界の中で>

昨年の読書人カレッジ内で宮台真司さんが行った連続講義の最終回を載録しました。近い将来、社会のメタバース化の加速は必至です。そのなかで民主主義はどうなっていくのか。学生向けながら、これからの社会を考える上で必須の深い視座を展開されています。

https://jinnet.dokushojin.com/products/3426-2022_02_04_pdf


[追記]
11月29日、宮台さんが暴漢に襲われ重傷を負うというショッキングなニュースが舞い込みました。宮台さんの一日も早いご快癒を祈念しております。

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【近日開催イベント】
イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとにぜひ遊びにいらしてください。
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★編集者のための組版講座(第4回)
日時:12月7日(水) 19時~21時 講師:前田年昭、朝浩之、大友哲郎
※オンライン配信有り  ※残席僅か
https://jinnet.dokushojin.com/products/event-editor-seminar4-20221207

★森山 工×重田園江 W刊行記念トークイベント
「モースとアーレントを再読する――〈戦争〉の時代に」
日時:12月15日(木)19時~20時30分
※オンライン配信有り
https://jinnet.dokushojin.com/products/event20221215

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【ご案内】
 当オンライショップでは定期購読のパッケージも販売中です。新聞配達版《2ヶ月》《半年》《通年》とPDF配信版《通年》の4プランを用意しています。
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