【What's New!】週刊読書人1月6日号

2023年新春特集号

【巻頭特集】
対談=上野 修×鈴木 泉
<〝彗星〟の哲学者>
『スピノザ全集』全6巻別巻1(岩波書店)初回配本を機に

■第二部=新書のすすめ…渡辺祐真さんが新書を買う(一~七)

【今週の読物】
◇連載=「ルノアールにとってのフランス」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(6)
連載=〈書評キャンパス〉ヴィクトール・E・フランクル著『夜と霧』(須磨千草)(6)★記事無料公開
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(7)
◇連載=American Picture Book Review(堂本かおる)(7)


【今週の書評】
〈3面〉
谷口雄太著『足利将軍家と御三家』(神田裕理)★記事無料公開
▽加藤幸治著『民俗学 フォークロア編』(島村恭則)
磯前順一著『公共宗教論から謎めいた他者論へ』(鈴木規夫)★記事無料公開

〈4面〉
▽河﨑豊・藤永伸編『ジャイナ教聖典選』(山畑倫志)
大内裕和著『なぜ日本の教育は迷走するのか』(三宅芳夫)★記事無料公開
▽吉原真里著『親愛なるレニー』(下山静香)

〈5面〉
▽アミタヴ・ゴーシュ著『大いなる錯乱』(結城正美)
稲吉晃著『港町巡礼』(崎島達矢)★記事無料公開
辻堂ゆめ著『君といた日の続き』(佐藤飛美)★記事無料公開

〈6面〉
▽阪本博志編『女中』(尾崎名津子)
河﨑秋子著『清浄島』(小菅正夫)★記事無料公開
斎藤理生・松本和也・水川敬章・山田夏樹編『卒業論文マニュアル』(泉谷 瞬)★記事無料公開

※記事の無料公開は12月30日(金)の10時以降から順次行っていきます。

巻頭特集は

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対談=上野 修×鈴木 泉
<〝彗星〟の哲学者>
『スピノザ全集』全6巻別巻1(岩波書店)初回配本を機に

【本紙イントロより】
 哲学者バルーフ・デ・スピノザ(一六三二-一六七七)の日本初の本格的な全集の刊行がはじまった。第1回配本を機に、編者の上野修氏、鈴木泉氏に対談をお願いした。(編集部)

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 2023年のはじまりを飾る特集は“スピノザ”です。今回岩波書店から刊行される全集は函にスピノザのサインがあしらわれ、モダンな印象をうけます。また第1回配本『第Ⅲ巻 エチカ』は水色を基調とした爽やかなデザインで、全6巻が棚に並ぶとそれだけでインテリアになりそうな、そんな予感がする全集なので、引き続き乞うご期待です。

 さて、たびたび本紙ではこういった“大御所”の全集の新訳、再編集版みたいなものを取り上げ、対談企画を組んだりします。そのときに語られる内容は、原典の新解釈というよりも、作者の人間像の探究、といったことが往々にして語られています。今回の対談も、貴重な新資料発見のエピソードもありますが、スピノザがどんな人だったのかが掘り下げられます。

 「スピノザはたぶん、書き手としてフラットというか、自分が書いたものを反芻しながら行きつ戻りつ書き直しを重ねるようなタイプではなかったのだろうと考えられます。」

 これは上野修さんの発言ですが、こういった一節を読むと大スピノザといえども人間だったのだなあ、と親近感も覚えますし、スピノザをめぐる興味深い言及も端々で繰り広げられます。

 本対談のほかにも、恒例の新書特集など新春特集号には読みどころがたくさんありますので、ぜひお正月の読書のお供に本紙もお楽しみください。

【特集朗読】<〝彗星〟の哲学者> 対談=上野修×鈴木泉 2023年新春特集号より
https://r.voicy.jp/qEm7oeE0m40

[2023年新春特集号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3471-2023_01_06_pdf

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【売れ行き好調バックナンバー〈2022年編〉】
2022年2月4日号[3426号]
宮台真司 読書人カレッジ講座抄録
<権威/市場主義化する世界の中で>
https://jinnet.dokushojin.com/products/3426-2022_02_04_pdf

2022年5月20日号[3440号]
追悼・青山真治(蓮實重彥氏に聞く/聞き手=伊藤洋司)
<真に孤立した映画作家>
https://jinnet.dokushojin.com/products/3440-2022_05_20_pdf

2022年4月22日号[3437号]
対談=千葉雅也・小泉義之
<現代思想の輝きとアクチュアリティ>
千葉雅也著『現代思想入門』(講談社現代新書)刊行を機に
https://jinnet.dokushojin.com/products/3437-2022_04_22_pdf

2022年1月14日号[3423号]
対談=西村賢太×新庄耕
<なぜ小説を書いているのか>
https://jinnet.dokushojin.com/products/3423-2022_01_14_pdf

2022年9月2日号[3455号]
蓮實重彥氏に聞く(聞き手=伊藤洋司)
<ジョン・フォードに恋をして>
『ジョン・フォード論』(文藝春秋)刊行を機に
https://jinnet.dokushojin.com/products/3455-2022_09_02_pdf

2022年11月11日号[3464号]
柄谷行人ロングインタビュー
<モース·ホッブズ·マルクス>
『力と交換様式』(岩波書店)刊行を機に
https://jinnet.dokushojin.com/products/3464-11_11_pdf

2022年12月16日号[3469号]
<令和四年 二〇二二年の収穫!!>
41人へのアンケート
https://jinnet.dokushojin.com/products/3469-2022_12_16_pdf

2022年12月23日号[3470号]
鼎談=宮台真司・苅部直・渡辺靖
<〈言論〉よりも〈力〉の時代へ>
二〇二二年回顧総特集
https://jinnet.dokushojin.com/products/3470-2022_12_23_pdf

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【近日開催イベント】
 イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとにぜひ遊びにいらしてください。
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★『対抗言論 vol.3』(法政大学出版局)刊行記念トークイベント
「批評はいかにして暴力と差別に向き合うのか」
登壇:矢野利裕×杉田俊介×西村紗知 司会・川口好美
日時:1月20日(金)19時~21時
【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20230120
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20230120_online

★井上智洋×森永康平トークイベント
「メタバース時代の経済シミュレーション」
『メタバースと経済の未来』(文藝春秋)をめぐって
日時:2月1日(水)19時~21時
【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20230201
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20230201_online

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【ご案内】
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