【What's New!】週刊読書人5月12日号

【巻頭特集】
ロング書評・福島勲
<不在の青山真治をめぐる「実在的作家論」>
『青山真治クロニクルズ』(リトルモア)を読む


■特集 英米文学/研究書のススメ
(6)(7)

【読物】
論潮〈5月〉(森脇透青)(2)★記事無料公開
▽文芸〈5月〉(山﨑修平)(5)★記事無料公開
◇連載=「小津映画の哲学に触れる」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉石沢麻依著『貝に続く場所にて』(宇草和弥)(5)★記事無料公開
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(8)
◇連載=中平卓馬をめぐる50年目の日記(柳本尚規)(8)
◇連載=American Picture Book Review(堂本かおる)(8)


【書評】
〈2面〉
阿部潔著『シニカルな祭典』(小笠原博毅)★記事無料公開
▽王友琴著/小林一美編『血と涙の大地の記憶』(関 智英)

〈3面〉
衣笠太朗著『ドイツ帝国の解体と「未完」の中東欧』(井出 匠)
▽金孝淳著『朝鮮人シベリア抑留』(高榮蘭)
石黒浩著『ロボット学者が語る「いのち」と「こころ」』(丸本高己)★記事無料公開

〈4面〉
▽谷川嘉浩・朱喜哲・杉谷和哉著『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』(構 大樹)
矢倉英隆著『免疫から哲学としての科学へ』(竹田 扇)★記事無料公開
▽張競著『羅針盤なき航海』(出口菜摘)

〈5面〉
川上未映子著『黄色い家』(陣野俊史)★記事無料公開
▽坂崎重盛著『荷風の庭 庭の荷風』(南陀楼綾繁)

※記事の無料公開は4月21日(金)の10時以降から順次行っていきます。

巻頭特集は

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ロング書評・福島勲
<不在の青山真治をめぐる「実在的作家論」>
『青山真治クロニクルズ』(リトルモア)を読む

【本紙イントロより】
 昨年三月二一日、五七歳で亡くなった映画監督の青山真治。本人と知人・友人・俳優・スタッフ一〇五人が、全作品について語り綴った『青山真治クロニクルズ』(樋口泰人責任編集、リトルモア)が今春刊行された。大部な本書は、子供時代、自主映画時代、助監督・批評家時代、映画監督になって以後と、年代を追ってまとめられている。本書について、早稲田大学教授の福島勲氏に書評を寄せていただいた。(編集部)
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 ちょうど、昨年のこの時期に青山真治さんの追悼号をお届けしました。(2022年5月20日号[3440])青山さんの追悼号は本当に多くの方にお読みいただきました。改めて御礼を申し上げます。

 このたび『青山真治クロニクルズ』をめぐって、弊社で刊行した『ディアローグ デュラス/ゴダール全対話 (DURAS/GODARD DIALOGUES)』や『映画をめぐるディアローグ ゴダール/オフュルス全対話』の翻訳を担当した、早稲田大学教授の福島勲さんに、特集用に長い書評を寄稿いただきました。『青山真治クロニクルズ』の醍醐味が存分に伝わってきます。また次の一節は、本書の制作経緯を知らない人にとっては驚愕の事実です。

 「何よりも驚くべきことは、この「青山真治クロニクルズ」ツアーを企画し、その綿密な旅程を組んだ仕掛け人が、他ならぬ青山真治自身であったことである。つまり、本書は、生前に青山が残していた自身の年代記作成に関する詳細な構成メモ(しかも誰を証言者として呼ぶかまでが指定されていた)に基づいている。」

 本紙上で、『青山真治クロニクルズ』の参加者一覧も掲載しています。ここに挙げられた名前を眺めているだけでも、時間を忘れて楽しめると思います。ぜひ、福島さんの力のこもったロング書評をお楽しみください。

[2023年5月12日号販売ページ]
https://jinnet.dokushojin.com/products/3488-2023_05_12_pdf

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【「読書人隣り」イベント情報】
 イベントスペース「読書人隣り」で近日開催するイベントをご案内します。会場は本の街、東京・神保町です(地下鉄神保町駅徒歩3分、JR御茶ノ水駅徒歩10分)。お仕事終わりや学校帰り、神保町散策のあとなどにぜひ遊びにいらしてください。
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★村上春樹『街とその不確かな壁』を読む会

講師:高澤秀次(文芸評論家)
日時:5月20日(土)14時~17時
村上春樹、6年ぶりの新刊長編小説『街とその不確かな壁』を、その元となった中編小説(「街と、その不確かな壁」1980年発表)と比較検討しつつ、精緻に読み込んでいきます。高澤秀次氏の講義(70分予定)を踏まえて、質疑応答、参加者を交えた議論(110分予定)。

◆中編「街と、その不確かな壁」は、参考資料として当日貸与(会場参加者のみ)

◆読書会終了後には懇親会も実施予定

【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event-harukidokusho20230520
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event-harukidokusho20230520_online

※配信は読書会ライブ配信後~から約一ヶ月間アーカイブ視聴可能

 

★『アンソロジスト』から生まれた文章講座(全5回)

講 師:太田靖久(作家)、大槻慎二(『アンソロジスト』編集長)
開催日:6月4日、6月18日、7月2日、7月16日、7月30日(隔週日曜)

雑誌『アンソロジスト』の編集長・大槻慎二と、作家・太田靖久が「アンソロジーの編み方」と「小説の書き方」をイチから教えます!
全五回の講座で、短編小説(エッセイも可)を1篇書き上げ、文豪たちの作品と共に〝あなたの小説〟が収録された、世界で1冊のアンソロジーを作りましょう。

◆全5回の講座の終わりに、〝あなたの小説〟が活字化されたリフィル(6600円相当)と、あなたが編んだアンソロジー1冊(3630円)をお持ち帰りいただけます。

【参加申し込みURL】https://jinnet.dokushojin.com/products/writing_seminar2023

 

★谷口功一×玉袋筋太郎×飯田泰之トークイベント
<日本の夜を取り戻す!~スナックを愛するすべての人たちへ~>
『日本の水商売』刊行を機に

日時:6月2日(金)18時~(1時間30分予定)

【登壇者】
谷口功一(東京都立大学教授・夜のまち研究会代表)
玉袋筋太郎(お笑い芸人・全日本スナック連盟会長)
飯田泰之(明治大学教授・夜のまち研究会メンバー)

 2020年以降、日本の飲食店は営業自粛要請を受け苦境に立たされた。特に夜間営業のスナックをはじめとする水商売店は、ひとたび地域で新型コロナのクラスター感染が発生すると過剰なマスコミ報道にさらされて、経営的にも致命的な打撃をおい、そこで勤めている人たちの心を傷つけた。
 2021年秋から2022年末にかけて全国のスナックを訪ね、そこで働く人たちの声、新型コロナによる影響、あるいは地域ごとの呑みの文化や特色などを丹念に聞き取りし綴った谷口功一著『日本の水商売』(PHP研究所)が刊行された。
 本書刊行に際して、著者で「夜のまち研究会」代表の谷口功一氏と、お笑い芸人で自身も「スナック玉ちゃん」を経営し、「全日本スナック連盟」会長の玉袋筋太郎氏、経済学者で「夜のまち研究会」メンバーの飯田泰之氏のお三方に、コロナ禍での夜の街、そしてコロナを気にせず気兼ねなく飲みに行けるようになったこれからの社会で、スナックはどのようになっていくのかお話いただく。


【来場チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20230602
【配信チケット】https://jinnet.dokushojin.com/products/event20230602_online

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